海洋プラスチック、マイクロプラスチック問題
今、世界中で話題になっている「海洋プラスチック」のゴミ問題。日本でもレジ袋が有料化になり、エコバッグを使用する方が増えて、コンビニでは70%の方がレジ袋を断るようになったそうです。脱石油、脱プラスチックへの意識が高まり、プラスチックゴミの問題も身近な問題になってきました。
世界では年間約800万トンものプラスチックがゴミとして海に流れ込んでいると推計されています。このペースで海のプラスチックゴミが増えていくと、2050年には、海にいる魚すべての重量よりプラスチックゴミの方が重くなると懸念されています。
海洋プラスチックゴミ問題で、特に問題になっているのが「マイクロプラスチック」です。捨てられたプラスチックゴミは、街から側溝、川、海へ運ばれていき、波の力や紫外線の影響などで細かく砕けて、5ミリ以下になったものはマイクロプラスチックと呼ばれ、世界中の海に散乱しています。プラスチックは環境中で自然に分解されることはなく、半永久的になくなりません。
そのマイクロプラスチックが、魚や海鳥の体内から大量に見つかっています。海の小さな生物がプラスチックをとり込み、それが魚や鳥にとり込まれ検出されています。最近では、WWF(世界自然保護基金)が「1人週に平均5gのプラスチックを体にとり入れていると見られる」という報告を出しました。こうした食物連鎖を通じて、私たちの体内にもマイクロプラスチックは蓄積しているのです。
日本のプラスチックゴミが、リサイクル率84%?の実態
日本のプラゴミは、2017年プラスチック環境利用協会によると「903万トン」その内、86%が何らかの形で有効利用されているとしています。しかし、この日本の有効利用は「マテリアルリサイクル」といわれる、ペットボトルからペットボトルのような、モノからモノ生まれ変わるようなリサイクルではありません。
実は58%と大半を占めるのは「サーマルリサイクル」というもので、単にプラスチックゴミを燃やした熱などを、火力発電、ゴミ発電や温水プールに利用しているだけなのです。プラスチックは原料が石油のため、よく燃えて高熱を発します。生ゴミなどの水分が多いゴミは燃えにくく、温度も下がるため、プラスチックはよく燃える燃料として使われているだけで、リサイクルという言葉とは程遠いのが実態なのです。
プラスチックゴミの海外輸出は、プラゴミが海外で捨てられているだけ
また、日本のプラスチックゴミ処理でさらに大きな問題なのが、実はゴミを「海外輸出」しているということです。日本が有効利用と呼んでいるものの残りの多くは、年間150万トンのプラスチックゴミを「資源」という位置づけで、中国を中心としたアジア諸国に輸出、つまりお金で引き取ってもらっているのです。しかも、輸出先でも引き取ったプラスチックゴミが汚れていたらコストがかかり、結局リサイクルできず、捨てられているのが現状です。
また、海洋にゴミが流出している国のランキングの上位を占めているのが、日本や先進国がプラスチックゴミを輸出している中国やインドネシア、フィリピン、ベトナムなどのアジア諸国。結局は日本や先進国のプラゴミが海洋に流出しているのです。プラゴミを処理体制がまだできていないそのアジアの国々に、プラスチックゴミをただ押し付けているだけです。
中国は2017年にプラスチックゴミの輸入規制を始め、1人あたりのプラスチック容器包装の廃棄量が世界2位の日本は、プラスチックゴミの行き場がなくなりつつあります。早急にプラスチックゴミ自体を出さないということ、今から、ひとりひとりが意識を持って、プラスチックゴミを少しでも減らしていく必要があります。使い捨ててきたラップを、今回ご紹介したBee Eco Wrap (ビーエコラップ)のミツロウラップに変えたり、今まで当たり前にしていたことを、小さなことからでも少しずつでも変えて、プラスチックゴミを出さない生活を心がけていきましょう!
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Eva et Lilit エヴァエリリトのスピリチュアルカウンセラー・ホリスティックセラピスト。スピリチュアル カウンセリング、オラクルカードやヌメロロジーリーディング、エンジェルヒーリング、アロマテラピー、ヒーリングアート、デザイン、ウェブ全般。得意なことは浄化。宇宙や不思議な話、怪談が大好き。最近は日本の神様や古事記、仏様や法華経に興味があり、写経や仏画にハマってます。
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